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山口県学校薬剤師会創立について


顧問 樋口 幸男
 渋谷県薬会長(学薬会長兼任)の時代、総会で県学薬副会長に選任されたのは私が31才、1962年のことである。以来1991年に会長を退任するまでの29年間、事実上県学薬としての主な事業は成立し、現在の形に到っている。
 学校薬剤師は、薬剤師として教育委員会管轄下の学校に出向する。即ち文部科学省の定める「学校保健法」に従って業務を遂行するものである。
 法律上学薬業務の主軸は「学校環境衛生」の維持向上に資することにあるが、担当業務内容は個々の薬剤師が従事している生業と殆ど一致していない。(但し薬剤師会として組織されている薬剤師のことである)此の点は学校医と決定的に異なる点である。
 従って個々の薬剤師の学薬としての共通理解の場を成立させる為の研修が必要であったし、新しく課せられた学薬事業を遂行する為の対外接渉が必須となり、学校現場に馴染む学薬としてのSystemを確立することが、県薬として緊急課題となった。
 処方箋調剤事業を主軸とする県薬と県学薬の事業は全く異質のものであり、その職能はどちらが重要であるか等比較対照とするべき内容のものではない、と云う判断から1965年(社)山口県薬剤師会は、学薬業務を分離専任する必要に迫られ、県学薬を設立し発足させた。
 その際会長兼任を廃止した。兼任出来るような生易しい職責ではなかったのである。
 県薬は薬剤師職能の広がりを社会一般に認識させる公的に開かれた歴史的機会として学校薬剤師発足をとらえ、児童生徒を通じて薬剤師職能を認知させ社会全般に影響せしめることは、(社)山口県薬剤師会にとっても地域社会にとっても有益である、と云う理解と理念に基づき「山口県学校薬剤師会」を新しく誕生させて今日に至っている。当初の県学薬設立の理念は日本に学校薬剤師が存在する限り、不変不動のものである、と確信している。

平成17年2月3日