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学校薬剤師部会について

部会長挨拶

部会長

令和6年7月から学校薬剤師部会長に就任いたしました吉田力久です。
皆様ご承知のとおり、学校薬剤師は学校保健安全法に基づき、職務として学校環境衛生はもとより、健康相談、保健指導にも従事するよう求められており、健全な学校保健の維持・推進には必要不可欠な存在です。
学校薬剤師の活発な活動により、発育、発達の重要な時期にある児童生徒達の安心・安全を確保し、ひいては生涯を通じての健全な生活、学習を営むための知識や経験を身に着けることができます。
そのため、学校薬剤師には、薬局、病院等に勤務する薬剤師が行う通常の医薬品に関する業務に加え、衛生科学の知識や、活動フィールドが学校であることから、教育にふさわしい人間性、教育に対する正しい理解、職務を遂行するために必要な知識の研鑽等が求められます。
一方、本県の学校薬剤師においては、担当する薬剤師の高齢化や複数施設の兼務、若手薬剤師の参入が少ないことなど、様々な課題を抱えており、このまま看過すれば学校薬剤師の適正な世代交代が図れず、学校の環境衛生の維持が困難となってきます。
私たち学校薬剤師部会では、これらの諸課題に対して、若手新規学校薬剤師の掘起しや学薬部会員のスキルアップ支援をはじめ、1人1校制に向けた具体的検討、さらには、学薬部会費の有り方検討など、様々な検討を行い、県内の学校薬剤師が将来に渡って生き生きと高い志を持って活躍できるよう、種々の改革を進めてまいります。関係各位のご理解、ご支援をよろしくお願いします。

山口県薬剤師会 学校薬剤師部会 部会長 吉田 力久

令和6年度 役員一覧

部会長 吉田 力久 パワフル薬局 小月店
副部会長 河田 尚己 岩国薬剤師会会営薬局
川上 英宏 長門中央薬局
理事 原 洋司 はら薬局寿町店
内田 一成 あとも薬局
竹村 勝樹 くるみ薬局
山本 和宜 周東総合病院
福田 祥子 いくも薬局 八王子店
瀬戸 寛和 あすか薬局
髙橋 祥浩 神女薬局
末岡 章弘 みね薬局
中村 光宏 かじくり薬局

令和5年度 地域委員

地域名 地域委員名 所属先
大島 岩重 千砂 久賀薬局
岩国 村重 和子 山口薬局
柳井 山本 和宜 周東総合病院
大戸 冨美子 大戸薬局
下松 伊藤 由紀子 いとう薬局
徳山 西村 正広 周南病院
新南陽 蔵田 卓也 サルビア薬局
防府 山内 裕之 シジュウカラ薬局
山口 山根 由美 ヤマネ薬局
吉南 末田 淳子 -
宇部 小林 晃子 正晃(株)山口営業所
山陽小野田 藤原 一慶 第一薬局 労災病院前店
下関 重岡 伸一 ピーエスピー株式会社
美祢 川越 陽子 みね薬局
長門 前田 和治 仙崎薬局
河村 明美 株式会社エバルス 萩支店

山口県学校薬剤師会創立について

渋谷県薬会長(学薬会長兼任)の時代、総会で県学薬副会長に選任されたのは私が31才、1962年のことである。以来1991年に会長を退任するまでの29年間、事実上県学薬としての主な事業は成立し、現在の形に到っている。
学校薬剤師は、薬剤師として教育委員会管轄下の学校に出向する。即ち文部科学省の定める「学校保健法」に従って業務を遂行するものである。
法律上学薬業務の主軸は「学校環境衛生」の維持向上に資することにあるが、担当業務内容は個々の薬剤師が従事している生業と殆ど一致していない。(但し薬剤師会として組織されている薬剤師のことである)此の点は学校医と決定的に異なる点である。
従って個々の薬剤師の学薬としての共通理解の場を成立させる為の研修が必要であったし、新しく課せられた学薬事業を遂行する為の対外接渉が必須となり、学校現場に馴染む学薬としてのSystemを確立することが、県薬として緊急課題となった。
処方箋調剤事業を主軸とする県薬と県学薬の事業は全く異質のものであり、その職能はどちらが重要であるか等比較対照とするべき内容のものではない、と云う判断から1965年(社)山口県薬剤師会は、学薬業務を分離専任する必要に迫られ、県学薬を設立し発足させた。
その際会長兼任を廃止した。兼任出来るような生易しい職責ではなかったのである。
県薬は薬剤師職能の広がりを社会一般に認識させる公的に開かれた歴史的機会として学校薬剤師発足をとらえ、児童生徒を通じて薬剤師職能を認知させ社会全般に影響せしめることは、(社)山口県薬剤師会にとっても地域社会にとっても有益である、と云う理解と理念に基づき「山口県学校薬剤師会」を新しく誕生させて今日に至っている。当初の県学薬設立の理念は日本に学校薬剤師が存在する限り、不変不動のものである、と確信している。

平成17年2月3日 顧問 樋口 幸男
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