ふせごう!うっかりドーピング
使用可能な薬を調べるには…
本書の構成
1.WADA禁止表掲載のドーピング禁止薬物の作用と禁止医薬品例
2.WADA禁止表の主要な変更の要約と注釈
3.特に気をつけたい要指導医薬品・一般用医薬品と健康食品・サプリメント
4.使用可能薬リスト(要指導医薬品・一般用医薬品)
5.使用可能薬リスト(医療用医薬品)
6.歯科領域で汎用される医療用医薬品
7.TUE申請について
8.問い合わせ対応手順
9.薬剤師会アンチ・ドーピングホットライン
10.索引
禁止表国際基準にもとづいた検索はこちら
その他の資料はこちらアンチドーピングホットライン
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サプリメントについて
サプリメントとは健康食品・サプリメントと呼ばれているものは、医薬品ではなくあくまで「食品」です。医薬品ではないので製造・販売の規制が厳しくなく、成分表示が信頼できるものばかりではありません。実際に表示されていない禁止物質が混入されている商品もあり、評判を上げるために意図的に行われていることもあります。 成分表示だけを見て「大丈夫」だと判断するのは危険です。
特に注意が必要なサプリメント筋肉増強目的のサプリメントや脂肪燃焼目的のサプリメントでは、禁止されている蛋白同化ホルモンやエフェドラ(エフェドリン類)が含まれていることがあります。2004年4月にFDA(米国医薬品食品局)はエフェドラを含むサプリメントの販売を禁止しましたが、これらがまだ流通している可能性は否定できません。 また、エフェドラの代わりに「ビターオレンジサプリメント」が燃焼系サプリメントとして出回っていますが、これにはシネフリン(監視プログラム)が含まれています。
名前が異なる場合も興奮薬として禁止されているメチルヘキサンアミンは「ゼラニウム油」や「ゼラニウム根エキス」などと表記されてサプリメントに含まれていることがあります。メチルヘキサンアミン以外の物質でも、禁止表に表記されている物質名とは異なる名称で製品の成分欄に表記されることがありますので、注意が必要です。
ビタミン、ビタミン様物質(コエンザイムQ10、L-カルニチンなど)ビタミン、コエンザイムQ10 やL-カルニチンなどのビタミン様物質は禁止されていません。しかし、これらに種々の強壮剤を配合した製剤、特に外国製品には禁止物質を含むものがあります。
アミノ酸アミノ酸含有のスポーツドリンクが流行です。アミノ酸そのものはドーピング物質ではありませんが、スポーツドリンクには製品によってさまざまな天然物(ホルモン性の天然・合成成分)を添加したものもありますから注意が必要です。
サプリメントの摂取は自己責任で個々のサプリメントに対して、摂取して大丈夫かどうか明確な答を出すことは困難です。あくまでも「自己責任で」摂取することになります。
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