学校薬剤師部会について
部会長挨拶

令和4年(2022年)6月から山口県薬剤師会 学校薬剤師部会の部会長に就任しました河添 真一(かわそえ しんいち)です。
前部会長の沖田先生の後を引き継ぎ、また諸先輩方が築かれた山口県教育委員会との密な連携を継続し、学校薬剤師の活動が更に社会に認知されるよう、微力ではございますが務めていきたいと思います。
平成21年(2009年)に学校保健安全法が施行され、学校環境衛生基準で定められている環境衛生検査(空気・照度・水質・騒音など)を100%実施することが求められております。また、薬物乱用防止や医薬品の適正使用(くすり教育)に関する講座等を実施すること、理科薬品の使用・保管などに関する指導・助言を行うこと、各学校で開催されている学校保健委員会に参加して健康相談・保健指導すること等も、学校薬剤師の職務(地域貢献活動)です。
現在(令和4年6月時点)、当部会の会員数は317名。児童・生徒を取り巻く環境が日々変化している中で、薬剤師としての知識をもとに指導・助言を行うことができるよう、一つ一つの検査を丁寧に行い、学校環境をより良いものにしていきたいと考えております。
学校薬剤師の活動は学校に関わるみんな(児童生徒、教員、PTA)のためになることを認識し、それぞれの担当校において「顔の見える学校薬剤師」を目指しましょう。
令和5年度 役員一覧
部会長 | 河添 真一 | くるる薬局 |
副部会長 | 小林 晃子 | 正晃(株) 山口営業所 |
中村 光宏 | かじくり薬局 | |
理事 | 尼崎 美奈子 | メイプル薬局 |
河田 尚己 | 岩国薬剤師会会営薬局 | |
河村 明美 | 株式会社エバルス 萩支店 | |
桑田 みゆき | 済生会山口総合病院 | |
田村 有基 | 青海薬局 | |
中村 嘉孝 | いちご薬局 | |
福田 祥子 | いくも薬局 八王子店 | |
渡辺 眞美子 | ㈲三愛薬局 | |
年光 久美(会計) | 石丸薬局 末武店 |
委員会
委員会名 | 委員長 | 主な活動内容 |
学校給食対策委員会 | 渡辺 眞美子 | 学校給食衛生についての管理 |
薬物管理委員会 | 田村 有基 |
薬物乱用防止 薬教育啓発資材の管理 タバコの出張講座の管理 |
学校環境対策委員会 | 桑田 みゆき | 学校環境衛生についての管理 |
情報委員会 | 河田 尚己 |
ホームページの更新 会員管理 |
研究委員会 | 尼崎 美奈子 |
環境衛生に関する研究 学術大会への参加・発表 |
令和5年度 地域委員
地域名 | 地域委員名 | 所属先 |
大島 | 岩重 千砂 | 久賀薬局 |
岩国 | 村重 和子 | 山口薬局 |
柳井 | 山本 和宜 | 周東総合病院 |
光 | 大戸 冨美子 | 大戸薬局 |
下松 | 伊藤 由紀子 | いとう薬局 |
徳山 | 西村 正広 | 周南病院 |
新南陽 | 蔵田 卓也 | サルビア薬局 |
防府 | 山内 裕之 | シジュウカラ薬局 |
山口 | 山根 由美 | ヤマネ薬局 |
吉南 | 末田 淳子 | - |
宇部 | 小林 晃子 | 正晃(株)山口営業所 |
山陽小野田 | 藤原 一慶 | 第一薬局 労災病院前店 |
下関 | 重岡 伸一 | ピーエスピー株式会社 |
美祢 | 川越 陽子 | みね薬局 |
長門 | 前田 和治 | 仙崎薬局 |
萩 | 河村 明美 | 株式会社エバルス 萩支店 |
山口県学校薬剤師会創立について
渋谷県薬会長(学薬会長兼任)の時代、総会で県学薬副会長に選任されたのは私が31才、1962年のことである。以来1991年に会長を退任するまでの29年間、事実上県学薬としての主な事業は成立し、現在の形に到っている。
学校薬剤師は、薬剤師として教育委員会管轄下の学校に出向する。即ち文部科学省の定める「学校保健法」に従って業務を遂行するものである。
法律上学薬業務の主軸は「学校環境衛生」の維持向上に資することにあるが、担当業務内容は個々の薬剤師が従事している生業と殆ど一致していない。(但し薬剤師会として組織されている薬剤師のことである)此の点は学校医と決定的に異なる点である。
従って個々の薬剤師の学薬としての共通理解の場を成立させる為の研修が必要であったし、新しく課せられた学薬事業を遂行する為の対外接渉が必須となり、学校現場に馴染む学薬としてのSystemを確立することが、県薬として緊急課題となった。
処方箋調剤事業を主軸とする県薬と県学薬の事業は全く異質のものであり、その職能はどちらが重要であるか等比較対照とするべき内容のものではない、と云う判断から1965年(社)山口県薬剤師会は、学薬業務を分離専任する必要に迫られ、県学薬を設立し発足させた。
その際会長兼任を廃止した。兼任出来るような生易しい職責ではなかったのである。
県薬は薬剤師職能の広がりを社会一般に認識させる公的に開かれた歴史的機会として学校薬剤師発足をとらえ、児童生徒を通じて薬剤師職能を認知させ社会全般に影響せしめることは、(社)山口県薬剤師会にとっても地域社会にとっても有益である、と云う理解と理念に基づき「山口県学校薬剤師会」を新しく誕生させて今日に至っている。当初の県学薬設立の理念は日本に学校薬剤師が存在する限り、不変不動のものである、と確信している。
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